2010年11月5日金曜日

サウンド・バイツ

こんにちは。あやです。
 
 
 
 
 
今日は図書館で借りて読んだ、
アレックス・カプラノス著『サウンド・バイツ』という本をご紹介します。
著者は言わずと知れたスコットランド出身の四人組ロックバンド、
フランツ・フェルディナンドのボーカル/ギターのアレックス。
 
彼がツアーで巡った世界各地で食べたものについて語ったグルメ日記です。
30才を過ぎて遅咲きの成功をおさめた著者は、
バンドが売れるまでの長い期間、
数々のレストランでコックとして厨房に立っていた経歴があるため、
所謂食通と言われる人達が記した名物・珍味に関する著書とは
一線を画した独特の切り口になっています。
 
ちなみに日本を訪れた際は、
 
― 映画『キル・ビル』でサムライの殺し屋が暴れるシーンに登場したレストランで出されたウニが、口に入れたもののどうしても飲み込むことができず、ぼくがこの世で生理的に受け付けない唯一の食べ物だとわかった。 ―
 
のだとか。
その他、ファンから差し入れられる
大量の科学調味料にまみれたスナック菓子についても
皮肉に満ちた記述がみられます。
 
こうした外国人からみた日本の食文化に対する感想はもちろん、
世界中の想像もつかない珍しい食べ物についての
等身大で率直な内容が面白く読み応えのある一冊でした。
 
機会がありましたら是非読んでみて下さい。