こんばんは。
ギリシャ旅行日記のつづき、本日はアテネの記録です。
クルーズを終え、船は朝港に到着したので、
初日に泊まったホテルにまたチェックインして行動開始。
この日と翌日丸一日、アテネを満喫しました。
一日目は、パルテノン神殿があるアクロポリスへ、
古代アゴラをぬけて散歩。
アゴラとは人の集まる所を意味するそうで、
紀元前六世紀頃から発展した人々の生活の中心地です。
政治、経済、文化の拠点でもあり、
政治家や哲学者が熱弁をふるい弁論を交わしていた場所。
民主主義が発展した場所でもあります。
「無知の知」で有名な哲学者、ソクラテスもここで活躍し、
最後は裁判にかけられ死刑宣告を受けたのもここ。
そんな賑やかさとは裏腹に、
現代ではまったくの静寂が宿るこの地を散歩していると、なんだか神聖な気持ちに…。
所々、何気なくごろごろしている石でも、
よく見るとどれも遺跡だからびっくりしてしまいました。
ひとつひとつ、彫刻が施されており、
紀元前の人々の手作業を感じ取ることができます。
いまは鳥がさえずり、あたたかな陽光の差すこの園内では、
そんな石さえも自然の力の中で緑にうもれて、
終わりとも永遠ともつかない、 時間が止まっているかのような雰囲気。
ラピュタなども連想されました。
そんな諸行無常感が支配するこの場所に、
いつまでも漂って居たくなってしまいました。
そんな場所を散歩して高台へ進み、 いざアクロポリスへ。
アクロポリスとは、「上の都市」という意味で信仰を集めた場所。
かの有名なパルテノン神殿も、ここにあります。
さっきまでの雰囲気とは一転、
広がる空間の爽快さに心がすかっと掻っ攫われました。
ここは風景が壮大、壮麗すぎて本当に感動!!
教科書などで誰しも一度は見たことがあるあのパルテノン神殿、
ばっちり目の当たりにしてきましたが、
何がすごいって、このベタな写真では伝わらないところにすごさがありました!!
この高台は360°パノラマビューなんです!
街は一望、山や20~30㎞離れた海さえも遠くに望むことができるこの場所は、
本当に本当に素晴らしい景観で、一言では言い表せません。
↓スライスされているかのような柱…こう見ると小さいですが。
↓鳩までも哀愁…
ちょうど夕暮れが近く、陽が傾いた頃で、美しさこの上ありません。
充実した時間を過ごすことができました。
翌日は所変わって、国立考古学博物館へ。
これもすごすぎました…
何がって、急ぎ足でも5時間はかかったボリューム。
ギリシャ各地から発掘された紀元前~紀元後までの様々な品が、
時空を超えて大集結してます。
今は、2009年ですよね。
ここには、紀元前3000年くらいのキクラデス文明のものから、
紀元後数世紀まで、あるんです!
軽い興味で行ってみたかった場所だったのですが、
この数千年の歴史を、たった数時間で片付けようなんて浅はかも甚だしかったです…
有名な彫刻の数々を目の当たりにすることができ、感激!
本などで見るのとは違い、
やはり本物の質感とディティールの繊細さには圧倒されます…。
そして後ろや斜め、下からなど、
普段一切見ることができない角度から形を見ることができるのも醍醐味。
さらにほとんどのものが写真もOKなのがうれしい!
↑こちらも有名ですよね。海から出てきたそうです。
見つけた人はさぞたまげただろうなあ~。。
そして全体比、アクセサリーの多さに改めてびっくり。
アテネでもミコノス島でも、観光地にアクセサリーショップが多い理由が分かりました。
現代でもなかなか真似できない素晴らしい職人芸が生きているアクセサリーは、
本当にどれも素敵で、恐れ多くも欲しいものばかりでした!
こんなに紀元前の古代から、美しさが完成されているものってすごい。
まさに、永遠の美。
多くのアーティストがインスピレーションを得ているのは間違いないと確信。
ブレス?ネックレス?本当に小さい2cmくらいのものにこんな彫刻が!
一人でいいからほしい!
エジプトコレクションより、スカラベ!
ヘイトアンティークルームに入荷していたつけ襟を思い出しました。
ひとつひとつが、細かい!美しい!!すごい~~~
こちらは、なんとコンピューター!
右がX線写真ですが、
今年だか昨年だかにやっと高度な計算をしていたものだと分かったばかり。
以前ニュースで目にしましたが、本物を見るとは思っていませんでした。
壺にも神話の世界。憂い気な表情が美しい。
そんな訳で、両日ともにその後は市内のあちこちを散歩して(やっぱり犬だらけ)
街の雰囲気も堪能したのでした。
とくに、ホテルのあったプラカ地区は 古い町並みが保護されている地区で、
どこも絵になる風景でした。
これも色々発見があって楽しかったのですが、
もう散々長くなってしまったので… 割愛します。
市内のどこからでも見えるアクロポリス。
そんな神聖な場所に見守られたアテネの人々のくらし。
ギリシャの人には、普段の生活の中にいつも神話があるんです!
日常の中に古代の文化が息づいている、
そんな美しい土地の魅力に、すっかり魅せられてしまった私たちでした。
その昔、年表を追うだけの学校の授業に、
「これからは未来しかないのだから、過去なんて振り返る必要あるのだろうか」
と思っていたバカ学生の自分を叱りにいきたい思いです。
ローマは一日して成らず、とはよく言ったもの。
こんな時代を経て、このあとローマも築かれていくのです。
温故知新、そんな言葉の本当の意味を、
この壮大な時間の流れの中で深く実感した旅でした。
またいつか、こんどはもう少し勉強して、必ず訪れようと思います。
長いお話、お付き合い頂きありがとうございました。
旅行日記は以上となりますが、 また近々、
ギリシャに纏わる映画や本のことを少し書きたいと思います!
↑一人前でもこんなことに…食べ物は塩とコショウでシンプルなギリシャでした。
2009年11月30日月曜日
ギリシャ旅行~神話の世界、アネテ編~
2009年11月24日火曜日
CANDY 3rd ANNIVERSARY PARTY
今回のCANDY ANNIVERSARY PARTYはLONDONから現在最も注目されているデザイナーズブランドGarethPughのCOLECTTIONMUSICをデビューから手掛け、自身もアーティストとして様々な分野から賞賛得ている「MATTHEWSTONE」。 DAZED&CONFUSED、I-DMAGAZINEを始め、STREET、国内紙ではMEN'SNON-NOなど様々なメディアからLONDONのファッションアイコン的な存在として注目され、現在STYLIST、アーティストとして活躍している「MATTHEWJOSEPH」、
そしてLONDONアンダーグラウンドシーンから火が付きW-MAGAZINE、I-DMAGAZINEのカルチャー紙をはじめ、VOGUENIPPONなどのFASHIONMAGAZINEでもインスパイアされているパフォーマンスアーティスト「THEOADAMS」のスペシャルゲストを迎え、TOKYOからは現在最も注目と影響力のある「MADEMOISELLEYULIA」を迎え、前回よりさらに盛大にANNIVERSARY PARTYを行います。
-CANDY 3rd ANNIVERSARY PARTY-
11/28(sat) START-23:30
@ LA FABRIQUE
DOOR3000
W/F 2.500
・SPECIAL GUEST DJ's from UK
MATTHEW STONE & MATTHEW JOSEPH
・SPECIAL LIVE PERFORMANCE from UK
THEO ADAMS COMPANY
・GUEST DJ from TOKYO
MADEMOISELLE YULIA
・Floor DJ's from TOKYO
FLASH&ROXI
PELI
KOSUKE
ADAM
and more DJ's !!
VJ/mojovijon
MORE CHECK IT OUT →http://candynippon.blogspot.com/
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2009年11月23日月曜日
ギリシャ旅行~美しい島々といにしえの風景編~
こんにちは。
先日のギリシャ旅行話ですが、前回につづき本日は寄港地のお話です。
このエーゲ海クルーズでは、
神話といにしえの魅力溢れる美しい島々に立ち寄りました。
◆ミコノス島
一日目は、白い建物がいかにも「エーゲ海」、
観光地として名高いミコノス島です。
寄港したときはすでに夕暮れ時、
離れた港から町まで散歩して行ったので、着いたころはすっかり夜でした。
それでも、エーゲ海の白い宝石と言われるほど美しい町並みである
深い水色×白の建物たちの、迷路のような空間はやはり美しく、 まるでおとぎの国。
迷路のような小道から高台へ。夜景がきれいでしたー
アポロンの孫、ミコノスから由来するというこの島は、
夏場はバーやクラブで賑わう世界有数のリゾート地だそう。
ゲイの方も多くヌーディストビーチもたくさんと聞きました。
今はシーズンオフでしっとりした雰囲気。 (それでも観光客はたくさんいましたが…)
またいつか賑やかな時にも来てみたい場所。
◆ロードス島
二日目は終日ここでした。
中世の城壁に囲まれた町並みは、なんと丸ごと世界遺産。
世界七不思議の巨像があったと言われる海辺も近いこの町では
これもまた物語の中に放り込まれたような気分になりました。
かつて聖ヨハネ騎士団とトルコの攻防が繰り広げられたこの町、
着く前に読み終えたかった本を読み終えずに見ることになったのが
今となっては少し悔やまれます。
シュールな丸い球は大砲の弾。
町全体と海が見渡せる城壁散歩は圧巻!
↓わたしのこの小ささ!マリオのボス面どころの対比じゃないですねー。
公開されている建物の中を見たり、
どこもかしこも石造りの迷路のような路地を散歩したり、 ゆっくり過ごしました。
この日の昼食は船に戻らずレストランにて。
隠れ家のように密やかな、
緑あふれるレストランでのギリシャ料理、いい思い出になりました!
◆パトモス島
三日目、こちらは聖ヨハネが、イエス・キリストから啓示を受けたとされる島です。
啓示を受けたという世界遺産のその場所はちょっと遠く、
寄港時間も短かったので散歩して終わりました。
が、その数十分の散歩中、 つかずはなれず
ずーーーとついてきた(というか案内してくれた?)犬がかわいすぎて!!
港に戻るところで、ぴたっとついてこなくなり、 分かるんだろうなとさよならを告げて、
さみしい気持ちで船(このときはクルーズ船に戻るための小さな船)
に乗って発車を待っていたら、その犬が少し離れたところにやってきて伏せ。
!
見送りに来てくれたみたい!!ひょえ~びっくり!!感動しました~~
ギリシャではあちこち、犬が猫のように気ままに暮らしていました。
犬であっても、人間に媚びません。
食べ物をねだることもない。 声をかけたりなでると、
少しだけ照れくさそうににしっぽを振りますが、 またどっかに行ってしまって、
車もよけるし信号も赤で待って青でちゃんと渡っていました…
かなり自立していて、孤独を愛して暮らしています。尊敬…
その中でもこの犬は、ふらふらと遠く近く、つかず離れず、
なんだかなんとなくしばらく一緒にいて、 一期一会の友人といった感じでした。
いつかまた会えたらうれしいな…
◆クシャダシ
クサダシとかクシャダスとか、日本語だといろいろ言われるこの場所、実はトルコです。
ここではツアーに参加して、これまた世界遺産のエフェソスという遺跡を見てきました。
こちらにも古代世界七不思議である神殿跡が。
ロードス島の巨像につづき、この旅で七不思議の二つも制覇したことに。
なにがなんだか自分でびっくり。
こちらの遺跡、言うまでもなく壮大でした。 というか規模が大きすぎる!
数時間があっという間。全然足りません!
何日かけても見たいほど見どころだらけで、またゆっくり来たい!
クレオパトラが通った(えー!)という道を抜け…
現れたのは図書館!(立派すぎます!)
この足跡サインは娼婦の案内板。
世界初の広告だそうで…
周りはどこを見ても石がごろごろ、
その全部が何かしら過去に作られたものばかり!
紀元前のその昔、かつてこの場所で様々な文化が発展し、
多くの人で栄えて賑わっていたことを思うと、不思議な気持ちになります。
その後一晩かけてアテネそばの港ピレウスまで戻り、
三泊四日の島めぐりは終わったのですが…
船の旅では、欧州から中東への移り変わりを、
島を通して体感できたのが新鮮でした。
そして どこも、その佇まいの荘厳で偉大な様は、言葉では言い表せないほど感動。
その規模たるや、図り知れません…!!
興味が尽きず、たった数時間では足りなくてどこも後ろ髪が引かれる思いでした。
けれどこの後、アテネでさらなる規模の
いにしえの文化を目の当たりにすることになったのです。。
続きは次回に!
2009年11月19日木曜日
姫 御来店!
ビックリするくらい寒いですね!!ビックリして沢山着込んでムクムクしてます。
加藤
2009年11月16日月曜日
ギリシャ旅行~クルーズのすすめ編~
ご無沙汰しております。明日香です。
さて、先日のお休みで行ってきたギリシャのことをお伝えしたいと思います。
てんこ盛りすぎたので、3回に分けて紹介しようかと…。
ただ一言で申し上げますと、想像以上に奥が深かく
また行きたい!と思わせる文化溢れる地でした。
ということで本日は、ギリシャまでの道のりとエーゲ海船の旅!
【ギリシャまでの道のり】
まず、ギリシャへの道のりには直行便がありません。
今回はユーラシア大陸をひたすら飛び、
チューリッヒ経由一路アテネへ。 何気に、この年にして初のヨーロッパ。
高度1万メートルから、
ロシアの果ての荒涼とした雪の大地や 夕暮れ前、
アルプス山脈を遠く拝めたのはうれしかった!
乗り換え待ち時間、紅葉で美しかったチューリッヒでの散歩も和みました。
神話の国、ギリシャ着は夜中。
パルテノン神殿がほど近いホテルで少し寝て、
さあいざ、エーゲ海へ。
【船】
朝一、港へ。
カジュアル船とはいっても10階建て(?)のでかい船です。
動くホテルですね…
客も従業員もそれぞれ数百人ずついます。なので全部で1000人くらい?
乗船して廊下と踊り場を抜け…
ここがお部屋!
泊まったキャビンは3階。
20㎡ほどあるお部屋で、もちろんトイレとシャワーも完備。
大きなクローゼットや引き出しに荷物を収められるのですっきり。
連泊だから、物を広げておけるのも船旅のいいところ。
乗船して早々、避難訓練などをこなし一段落。
3泊4日、エーゲ海に浮かぶ島々を巡るクルーズは
ほんと贅沢を絵に描いたような時間でした。
これ続けると人間駄目になりそう…
この辺りは欧米人の観光地というだけあって、アジア人はほとんどいません。
中国の人がちらほらいるくらい。日本人は船では我々のみでした。
言語もギリシャ語に始まり英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語もあったかな?
ひとまず多言語ですが、日本語はもちろんなし。
前回のオーストラリアに続きツアーじゃない旅行だったので、
英語の放送やコミュニケーションを頼るもそれ自体ひ~~~です。
ああ、ほんと英語できないと駄目すね、、人生。そろそろやります…。
三食以外にアフタヌーンティなどもあるので、毎日いただきました。
↑この白いお粉をまぶしてあるクッキーが本当においしくって、はまりました!
しかしほどほどにしないとすぐのディナーに差し支えてしまいます。
ディナーは、一日目はビュッフェ形式を利用しましたが、
二日目と三日目はテーブルを予約しました。
もともと「20’sドレスで舞踏会なんて素敵~~」という憧れを
むやみに抱いていたロマン派なわたしですが、
それが「クルーズでアンティークドレスなんか着ちゃいたい!!」
というロマンに発展しこの旅に至ったという経緯も多少ありまして… 。
フォーマルもあると聞いていたドレスコードは、三日間カジュアル指定でした。
しかしギリシャの国旗をイメージした青×白指定の日もあると聞いていたので
その日のディナーはちょっとおめかし。
あやさんたかさん覚えてますかー?50’sのアンティークドレス! 久々に着ました~
さて、船のお話に戻りまして… 毎日各お部屋に配られる船内新聞には、
その日の船内の情報がつまっているので、熟読する必要があります。
どこで何が何時からある、といった情報が多く 各種説明会や島の発着時間、
ディナーの時間、ドレスコードなどのほか、
日中船内で行われるエクササイズのプログラムやギリシャ語講座など
企画も盛りだくさん。これらはどれも無料で参加できます。
ギリシャ語講座(を英語でやる)は航海中に受けてみましたが
やっぱり発音は聞くと分かりやすい!ということで勉強になりました。
しかし毎度、船内新聞の翻訳には時間がかかりました。。
そのほかにも、船内にはレストランがいくつかとバーやディスコ、
プール、エステ、マッサージ、ショーラウンジやDFS、カジノなどなど…が揃っており、
とてもじゃないけど遊びきれません。
日中はだいたい島々を観光していたので、
夜はディナー後、疲れて爆睡…
毎日くたくたになり夜遊びができなかったのが心残り。
本場のハロウィンパーティやSHOW、DISCOなど、夜も長かったのですけど。。
↓夜はここでSHOWなど。右はハロウィンパーティの準備。
どちらも寝てしまい見逃したー!
ちなみに! このクルーズ船での旅は、
なんと三食込で入港税やチップ(まとめて後払い)を含めても3泊4日500ユーロしません!
私は外の見えるアウトサイドキャビンにしましたが、
内側やベランダ付きのもっと広い部屋などつくりも料金もさまざま。
お好みに合わせて選べます。
移動の時間も使えて一日中無駄なく、ごはんもたらふく食べられますし、
疲れたらいつでもお部屋に戻って一休み。
かなり充実で実はリーズナブルなクルーズの旅、ちょっとはまりそうです。。
(クルーズ船にもランクがあるので、もちろん豪華客船はもっとセレブ価格ですが!)
ということで次回はエーゲ海に浮かぶ島々のお話を。。