2009年4月28日火曜日

ファッションの20世紀

こんにちは、あやです。
 
久々に、最近読んだ本のお話。
 
集英社新書から出た、
横田一敏 著『ファッションの二十世紀』という本です。 
 
末端ながらファッションに関わるお仕事をさせていただいている者にとっては、
大変ためになる興味深い内容が沢山詰まった一冊でした。 
 
1800年代半ばから現代までのファッションの流れが、
難しい言葉や専門用語を使わずわかりやすくまとめてあるので読み易く、
いつかどこかで見聞きしたことのあるエピソードも
順を追った流れの中で紹介されると頭に入ってきやすかったです。
 
ファッション史といっても偉い学者さんが書いた教科書のようなものとは違い、『流行通信』の編集長を歴任され、数々のプレタポルテやオートクチュールのコレクションを自ら取材なさっていた方の言葉なので、リアルに響いてくるのだと思います。
 
ファッションは芸術や芸能とは切っても切れない関係があり、それぞれの時代のアーティストやデザイナーが互いに影響を与えあっています。第一次世界大戦後オートクチュールデザイナーとして不動の地位を築いたココ・シャネルとコクトー、ピカソ、ストラヴィンスキーなどとの親交の深さは有名ですね。
 
また、ファッションも戦争や景気の変動などとも無縁ではいられないという現実もあります。不景気が叫ばれる今、歴史を振り返ることは決して無駄ではないはずです。
 
お洋服の中でも特に古い時代のものを扱う者として、こういったことを理解したうえでお勧めするというのは当然のことだと思うので、年若い世代のスタッフ達にもきちんと伝えていく責任も感じています。

ただ、こういう本を一冊読んで知識を丸覚えして、全てがわかった気になってしまうのではつまりません。気になった年代やデザイナーのことがもっと詳しく知りたくなったら、更に掘り下げた本を読んでみたり、関連する題材の映画を観てみることもお勧めします。
次から次へ興味が派生していく楽しみも、読書の醍醐味です。
 
 
 
 
今日、何を着るか。日常のなかで当り前のように繰り返しているこの作業は、自分を表現する上でとても大切なこと。そして、その日常もまた大きな歴史の一部になっていくのだと思うと、朝の身支度の時間が少し長くなりそうです。

2009年4月27日月曜日

まつだいを想う

春もうららかさを増し初夏を思わせる今日この頃。
いかがお過ごしですか?

東京がもうすぐ桜、と騒ぐ先月の三連休、
そこではまだ雪から少し春が姿を現し始めたばかりでした。




新潟にある松代という農村。
山深くデンデン畑に囲まれた場所で、
奥ゆかしい日本の伝統を守る暮らしぶりが美しい風景です。

そんなのどかな雰囲気とは裏腹に、
先鋭的なアートの試みがクールでずっと行きたかった場所でした。

実は今回は、大した目的もなく
主に福島~新潟~群馬~長野~山梨、とドライブしまくった休日だったのですが、
ふらり新潟に来たので思い出し、急きょ行ってみた場所が「松代」


まつだい雪国農耕文化村センター
http://www.noubutai.com/

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ
http://www.echigo-tsumari.jp/




棚田が広がる山間に突如出現するアート空間。
その中心基地、まつだい雪国農耕文化村センター内は、
TOKYOに戻ったような感覚で「あれ?」ってなりました。

周辺は雪で行けない場所だらけだったため
今回はセンターのみ軽く見学だったのですが…

--センターのようす--

黒板の教室。らくがき自在。





机の中がパソコン状態!アーカイブがかわいくって。
タッチパネルだがユーザビリティもよく完成度が高い!
生き物から祭りやくらし、料理など村の自然と文化がつまっていて素晴らしい出来。



どこから入ってきたか分からなくなる仕掛けのキテレツカラーなトイレ

 


空色のカフェ。外には美しい川。

テーブルがミラー仕様で空も鳥も入り込む。



カフェのレシピは地のものを利用した素敵なメニュー。
こんなところにもこだわりが。



オリジナルレシピのジンジャーエールとお汁粉で一息。いいお味。


そのほかにも何やらありました…





場所によって変わる不思議な形の建築。





この建物も相当不思議なのですが、、


何がすごいって、そもそもの、この村と周辺地域をあげてのプロジェクト。


日本の、昔からの伝統のくらし×世界のアーティストによるアート
というすんごい斬新な試み。
それで地域活性って。。

始まった当時、「?!こんな場所で??」とびっくりしつつ
すぐ行けなくてもどかしかったのを覚えています。
現場で一体何が起きているの?と。


すべてこの美しい大地、「農舞台」をテーマとした作品群。

そしていろんな場所に風景の1エッセンスとして溶け込む作品たち。



理想論はいかほどのものでも誰にでも簡単に説けるけれど、
実際に動かしていくほど大変で難しいものはない。

社会経験まだ10年にも満たない私ですが、(ヘイトはやっと三年目!)
数々の大プロジェクトが絵空事となり消えていく様は何度も目撃しており
大きくなればなるほど、人も関わり、利害も発生し、
ひとつの事を運ぶ難しさと地道な人の力を目の当たりにして参りました。

数年、数十年、一世紀先を見越したこれほどに壮大なプロジェクトを、
着実に実践しつづけている関係者の皆様の真摯な姿勢と努力には、
まったく以って敬服です。本当に頭が下がります。

何より美しい土地と伝統、それに対する思いの深さに、感動しました。
総合コーディネーターである北川フラムさんの言葉は、重くて深い。

日本を支える米どころであるこの地は、
遥か昔、日本に辿りついた縄文人からの米づくりの歴史と労があり
日本人の原点の一つとして、
いま農業を捨ててきた日本が見直すべくものであるとしています。

異質な文化からやってくる様々なアーティスト達が土地を学び
地域と共同で作り上げているプロジェクトであり、
そのお互いの努力があってこそ存在し得るものなのです。

確固たる理念に基づいて、それを動かしていく力の結集。

土地と伝統と人々のことを考え抜いた様々な結果は、
点だったものがつながり線となって形となりやっと現れここにあります。
その思考と試行は多くの知恵とノウハウに溢れており、
アイディアを形にしていくものごと一つ一つの難しさや努力の賜物であって、
それらすべてが含まれて作品であって、
それって人間文化の財産でもあると思うのです。

ちょっと大袈裟に聞こえるかも知れませんが。。
思いを形にしていく大切さ、心より、同感です。

美しい風景をそのままに、
その美しさが場を無視した押しつけがましいものではなく、
一層美しくあるように、
農舞台と人々のくらしをよりよい次元の発展へと導く、
そんな思いに溢れている場所。

この限られた土地である地球で生きていく以上
少なからずそうした意識と努力が必要だと感じますし、
そのモデルケースの一つともとれます

日本人の培ってきた農業の原点に対する意識
そして個人の利益や富が目的ではなく
自然との調和を大切に、よりよい、美しい地域発展を志すこと
また、前述したとおり
そのビジョンへと叡知を尽くして努力していく姿勢

大きな学びをこの場所から得たのでした。
わたしも日々そのような意識をあたまの片隅に、
そして日々大切に生活し仕事をしていきたいな、と思った次第です。





何年も前になんとなく興味を持って買ったものの
ビジュアルを眺めただけで自宅に保管されていた一冊の本。
まつだい雪国農耕文化村センターのお土産コーナーで再会。はっとなる。

このプロジェクトと建築についての本であり、
オランダの建築家集団MVRDVによるものだったことを思い出す。

日本では、2007年のGYREが確か二件目で、そのとき話題に。
展覧会などもやってたような。(行けなかったのですが)
表参道の、CHANELBVLGARIが入っているあのビルです。


家に帰ってからさっそく熟読。
雪の厳しい環境で、いかに耐久性があり美しいものを作るか。
彼らの過去の事例とノウハウからヒントを得た
「特殊」かつ「普遍」という相反するものが共存している不思議な形に、
理解が深まったのでした。


彼らの他の建築もいろいろ紹介されていて興味深い。
発想と実現、いずれも一言では表現し難いかっこいい建築ばかり。


ちなみに今年は三年に一度、トリエンナーレの年。
ふたたび訪れたいな。こんどはじっくりと。

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ
http://www.echigo-tsumari.jp/






さてドライブはドライブで色々すごかったので、
またの機会にお伝えできたらな~と思います☆









2009年4月26日日曜日

MILK

G.W突入ですね~!なんと昨日から16連休の方もいらっしゃるとか!どこか行かずには居られませんよね!
昨日お休みを頂いた私は、久し振りに友達と出かける約束だったのですが、あいにく一日中雨だったので、
急遽 映画を見に行きました。新宿のバルト9(丸井の上の・・)ものすごい込んでました。
雨の休日って、なるほどなぁ~とか思いながら、何を見ようか考えた結果、選ばれたのは

『MILK』
『MILK』チラシより・(C)2008 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED

舞台がサンフランシスコな事もあって気になっていたので、見ました。
サンフランシスコは仕入れでも行っていますし、何よりもHAIGHT&ASHBURYの原点ですから!

話題の映画なので、見られた方も多いと思いますが、ほんの30年前にアメリカで実際にあったお話です。アメリカで初めてゲイであることを公表して公職に就き、マイノリティのために戦った人物、ハーヴィ・ミルク。こんな凄い人がいて、今のカストロ・ストリートがあり、今のサンフランシスコがあるんだって、
恥ずかしながら全然知りませんでした。いつも通るカストロ・ストリート、マーケットやヘイトなど、
行った事のある場所が沢山出てきましたが、知ってる~なんて言っちゃいけない気分です。何も知りませんでした。

ここで言うマイノリティは同性愛者の事ですが、私個人としては、同性愛に限らずやっぱり人はみんな違うもので、違う感覚を持っているからからこそ魅力的なんだとは思います。でも、頭ではそう思ってい
ても、大勢の意見や考えと違う事、自分の意見や感覚を全てカミングアウトする事は、勇気がいる事でもあります。隠す事で安心してしまうのかもしれません。でもやっぱりそれは嘘です。きっとそんな自分は幻です。解っています。でもなかなか出来ない。・・・ってゆうか、やってないだけじゃん!!
情けない・・自分。
自分に嘘をつかずに生きているほうが、魅力的だなと思います。ならば、そうしよう!


本来なら、<みんな違って、みんないい>はずの世の中が、ただただ黙して語らないことの上に成り立っているのだとしたら、これほどのまやかしは、ほかにないのではなかろうか。MILKについての記事を読んでいて見た一文です。


洋服は一つの自己表現です。その日の気分や、考えている事、感覚、生活、色んな事が表現できます。せっかくこの仕事をしているわけなので、思いっきりそれを楽しみたいと、改めて感じました。


ひさびさの映画館、テーマパークみたいな賑わいで、楽しかったです。雨もいいかもですね!加藤

2009年4月25日土曜日

迷彩柄

こんにちは!!





髪型変えて、心も体も晴れ渡っている並木です。

髪型を変えたのはいいのですが、最近ますます子供がなつかなくて困ってます。

ぼくの何がダメなのか、抱っこをするとすぐ泣くし、顔をみたら目線をそらします。

日に日にかわいくなっていくのに、それとは裏腹に現実は厳しかったです。

妻には本当になついていて抱っこするとすぐ泣きやみ、いつもうらやましい気持ちになります。




病院の先生に聞いたところ、なつかないのは時間の問題と先生は言ってくれました。
それをきいて少し安心しました。




泣かれても泣かれても、毎日積極的に抱っこして早くなついてもらえるようにがんばります。

話は変わって、僕には小学生の時から心を掴んで話さない大好きなものがあります。



そうです。迷彩柄です。




ぼくが迷彩柄を好きになったのは小学生の時で、なんといってもA BATHING APEの存在がとてつもなく大きかったです
当時お金を貯めてステューシーとのコラボのエイプカモジャケットを買った覚えがあります。
その頃からぼくのカモ柄好きの頭角は現れていました。

今はほとんど軍物しかありませんが、バッグ、ジャケット、パンツ、寝袋と色々なカモ柄のものを持っています。






もともと戦場で、自分の体を相手の目から暗まし、景色に溶け込ませるために生まれた迷彩ですが、その戦場のロケーションごとにその柄は作られていて細かく分けると山ほどの種類があるといわています。

色々細かいことはいくらでもウィキペディアに書いてあるので、今回は僕の好きな迷彩ベスト5を発表させていただきます。





まず第5位はオーストリアのピーパターンです。

ピーはえんどう豆の意味で形がえんどう豆に似ていることからそういわれています。

ピーパターンは色々あるのですが僕はオーストリアのこの色合いが好きです。

続いて代4位はカナダのリアルツリーカモです。

なんといってもこのリアルな色合いとインパクトが大好きです。


第3位は米軍のタイガーカモです。



もう定番のパターンですが、これも中学の頃に着ていたWtapsのダウンジャケットがこのパターンで思い出の迷彩になります。

第2位はレオパードパターンです。

レオパード柄好きで有名なザイール(現コンゴ)のモブツ大統領が警護隊に着せていた制服のパターンです。元々ぼくもレオパード柄が好きですし、モブツの色々な写真の中にある、なんとも怪しい雰囲気をこのレオパードパターンが作り出しているあたりが大好きです!






そして第一位は、やはり他を寄せ付けずの存在感で米陸軍の森林パターンです。

文句なしで一番定番で、一番大好きです。


少し人を選ぶ内容になってしまいましたが、これを機に少しでも迷彩、ミリタリ-、軍ものを好きになっていただけたらうれしいです。





長々と聞いていただきありがとうございました。



2009年4月23日木曜日

マークロスコと、もろもろ


オヨです。
先週の予告通りマークロスコ 展を見に行きました。
作品数はさほど多くないようだったので、あまり期待せずに向かったのですが、思った以上によかったです。


奥にあるロスコの巨大な絵が四方にある空間は、圧巻でした。


本当に大きな絵。
照明が暗く、色味を一層深く見せていました。


ぼぅっと見つめていると、ぼやけた内側の四角がゆらゆらと揺れて見えて、
静寂の中から息遣いが聞こえてくるような、不思議な空間。

これは本や画像じゃ体験できません。


ロスコの絵は、元々はオープンする高級レストランに飾られる予定だったそう。
しかし、直前になってロスコ自身から、このレストランに合わないと辞退を申し出たそうで、
公開されなかったそうです。

もしレストランにこの絵が飾られていたとしたら?
気分が沈んでしまう絵だと、私は思うのですが、
落ち込むものとはまた違って、落ち着いて、深く深いお話の出来る
素晴らしい空間になったのではないでしょうか。



最後に売店でかわいいもの、発見。

さくら、おちば、あめ、ゆきのクラッカー。





かわいすぎる。。。
このクラッカーの絵柄がひらひらと舞うそうな…

何に使うのかしら?ああ欲しい…

手紙の中に入れたら、かわいいかも。

もったいなくてただでは使えません。



『相変わらず、くだらないものが好きなのねぇ~』
と母に言われました。

美術館とは全く関係ないけど、くだらないけど、大好きです。

家の分と、私の分と一緒に買ってくれました。
24歳にもなって親にクラッカー買ってもらうワタシです。すみません。

母の日にきちんとお返しします。お返しじゃないけど、お返しします。
何あげようかな?


これは美術館の庭園。綺麗。



川村記念美術館
四街道寄りの佐倉のはずれにあります。
地元といいつつも、臼井から車で40分かかります。送迎バスが便利です。


この美術館で見て一番衝撃だったのが、小学生の頃に見た、廃材で出来た超巨大楽器。

昔過ぎて、私も母も誰の作品かも全く思い出せず、
売店でパラパラと本をめくっていたら発見しました。





ジャンティンゲリー の作品
川村記念美術館に展示されていたのは、調べたら1996年の4月の特別展示。
丁度13年前のことでした。


…ということは、私が11歳の頃なので小学六年生ですね!おおお。。。


図工の時間が大好きな私にはたまらず!
廃材を組み合わせて巨大な楽器を作る演奏がめっちゃくちゃおもしろかったです。
なんてセンスー!と子供ながらにピタゴラス的なオブジェに感動しました。

外にはフランクステラの作品があります。



彼の作品は常設にも展示されてます。
↓展示されているのは全て巨大な立体作品。(う~ん…拾った画像じゃ迫力がイマイチです)






そして、昨日は実家から戻り、自転車でぶらぶら。
BOYでまたもお取り置きしてきました。
そうそう、最近ヘイトで見かけなくなったあの人は今!
ロン毛の人は辞めたの!?なんてたまに聞かれますが、
そんな口にすら出来ない女子にも朗報。

今、毎日BOYに立っています。




りう君のアツい接客をもう一度という男子女子よ。
BOYに会いに行きましょう~


ちなみに着ているシャツは、BOYのニューアイテムです。


更にもひとつスタッフニュース!
来たる25日7時!
テレビ朝日!

ヘイトで働くよしもと芸人、
三浦ちゃんのテレビ出演が決まりました!





ゴールデン進出おめでとう!

残念ながら私はビデオもDVDもないのでどうしようもないので、
皆さん予約よろしくお願いします!



更にお伝えすることがもう一つあります。昨日新たなBLOGが出来ました。
『LADY'S STYLE BLOG』
http://l-haight.blogspot.com/



『MEN'S STYLE BLOG』
http://m-haight.blogspot.com/


こちらもmixiと平行して更新してます!
チェックしてみてください。
ではまた。

2009年4月21日火曜日

こいのぼり

こんにちは。
よしみです

Sisterililのパーティー楽しかった!!




    


祝1周年☆
沢山の友達にも会えて、本当に楽しかった!!

話は変わって、


最近連休で実家に帰りました~


車で走っていると、「鯉のぼり」の群れ!



群れ!!!!





もうすぐ、「こどもの日」ですね~
何度も登場していますが、弟がいるので、家でも庭に「鯉のぼり」を毎年立てています
家の実家の方では「こどもの日」にお祭りが行われ、ハッピを着て参加していました♪


鯉のぼりの中に入って遊んだり、焼きそば食べたり

懐かしい


最近雛壇や鯉のぼりを飾る家も少なくなっていますね。


なんだか寂しいです。。


「鯉のぼり」は元来、江戸時代に武家で始まった、端午の節句である旧暦の5月5日までの梅雨の時期の雨の日に、男児の出世を願って家庭の庭先で飾られた紙・布・不織布などに鯉の絵柄を描き、風をはらませてなびかせる吹流しを鯉の形に模して作ったのぼりだそうです。(ウィキペディアより)



私は、ヴィンテージショップで仕事をしているのもあり、古いものは好きです。
新しいことにすぐ夢中になってしまうけれど。。

古くからの風習、古くからあるもの、大切だと思います。


新しいもの、古いもの、どちらもバランスがとれたらいいのになぁぁ。。


ちょうど、アンティークルームに鯉のぼりが出現するようです!!


詳しくは↓↓
http://haightandashbury.blogspot.com/

2009年4月20日月曜日

諸星先生とユリイカ

こんばんは。明日香です。
今日はマニアックなマンガネタです。あらかじめご了承ください。







ひとつ前のユリイカが諸星大二郎先生の特集だったので、
つい買ってしまいました。

詩と批評の雑誌、『ユリイカ』。。


はじめてまともに読みましたが、ほんとに詩と批評だけでした。

…。


そもそも自分は「批評」というものにあまり興味がないタイプなのですが、
やはり多くの人が言葉で紡ぎだして理解に迫ろうとしているのは、
それなりに表現の工夫が必要な訳で、なかなか勉強になりました。

また、自分の中の形ない理解のようなもんわりしたものに、
客観的ことばを当てはめて再認識できたというか何というか。

結局うんうん頷いたりしてしっかり読破してしまった。




で。




本題ですが、

私はこの偉大な漫画家の先生の作品が好きです。

といってもこの五年くらい。
それでも、一番好きといっても過言ではない漫画家さんです。

それまではその線に対し、勝手に食わず嫌いで手にしていなかったので、
初めて読んだとき、早くから読まなかったことを後悔したのを覚えています。

大御所なのに特別に目立って活躍していない不思議な諸星先生。。
それでも淡々と描き続け…
どれも名作で地味に息の長い作家さんなんです。

諸星先生は、「SF」と軽く評されることも多いですが、
手塚先生すら「真似できない」と言わしめたその独特な線と
壮大すぎるストーリーが魅力です。

あいまいで不安定な線が、
見えないものに対する不安をいっそう掻き立てて、
作品をぐっと深いものにしている。

ストーリーも実に様々で、いずれも巧みで壮大というか無茶!
なのになぜか引き込まれて納得させられたりする。。
そして、どの作品も「不安」感はあっても「暗く」ないのも個人的に好ましいのです。
作者の性格なのだろうかー。と思ったり。


短編から長編までさまざまで、そのどれもがわたしは好きなのですが…


・地球に墜落した何かのせいで、物も人も地球上全部がぐにゃぐにゃ融合していく話
・大人がこどもの姿で生きる王国の壊れたお話
・グリム童話的、でも不思議なお話
・感情を視覚化して幾何学模様を持っているどこかの星のどこかの国のいつかの話
・東北の隠れキリシタンの衝撃的話→これは「奇談」という映画になりました
・ノスタルジックな土手と幼なじみとUFOの話

・中国の昔、顔のない神様がらくがきされて人間になり破滅していく話
・民族学者が神話に迫って不思議な体験をするシリーズもの
・生首を飼ってしまう等不思議ギャグ?女子高生シリーズ→これも昨年?ドラマに。
・日本創世記の話

ほかにもいろいろ不思議な作品があり。。


ホラーっぽさもあればSFちっくでもあり、
時に哲学的でもあるし宗教的でも民俗学的でもある。。

そして時代や国を超えた壮大すぎるストーリー展開にびびります。
すごすぎて、さっぱりついていけない。

どこまでが真実か否かわからなくなる。。(勉強不足もあるけど)



でも、おもしろいんです。


キャラがたっているのもいい。
(稗田先生と顔のない神様のブラックっぷりが本当にかっこよくて二人に一時恋い焦がれてました!誰も分からないと思うのでこれ以上は言いません。。読んでみてください)




ユリイカで批評者の皆さんが共通して説いていた
「不安定な線の魅力」「境界」「反ユートピア」論に同感。

わたしが何においても一貫して好きな「日常の中の非日常」というテーマにも
通じる居心地の良い違和感があります。


神話や民族学など好きな人、中国の昔話や日本の神話など
不思議だったり奇妙なものがお好きな方はぜひご一読のほど。

SF小噺から世界の神話まで
新しい解釈というか斬新な発想で、未知なる世界観でマンガになってますゆえ。


あ、置いていない本屋さん多いです。
下北沢のヴィレッジ ヴァンガードはまあまあ揃ってます!
(直筆サインがあるのを勝手に注目しているのですが、知ってる人いますか?)



▼最近お気に入りのiphoneアプリ



Wi-Fiを拾って音楽にするという非常にシュールでストイックなアプリ。。
ひたすらJAZZっぽい無意味な音が演奏されつづける。。

五感で感じられないものを五感で感じさせるようにしているセンスがツボ。
iphoneもっていると、今どきどこもかしこも電波だらけでびっくりします。
どこか遠く山にでもいったら音でないのかな、なんて。

かなり地味なんですけど。。こういうの好きなんです


【sniff_jazzbox】
http://itunes.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewSoftware?id=293598867&mt=8



以上 微妙な話題でした~



2009年4月19日日曜日

ただいまー!

ご無沙汰しております!買い付けから無事に帰ってきた加藤です!
帰ってきたらすっかり桜は散って、こんなにも暖かい日本に驚いています。
出発の前日に無理やりみんな集合かけて、お花見っぽいことやっといてよかった~

そして昨日は、姉妹店Sisterの一周年パーティーでした。来て下った皆様も、来られなかった皆様も、本当に一年間ありがとうございました!そしてこれからも宜しくお願いいたします!

今回の買い付けのお話・・
CANDYのYと、Sisterのフーちゃんとの三人旅。
とりあえず毎度の事ですが、ゆっくりする時間はほとんどなく、アッ!とゆうまの約2週間でした。
可愛い子達を求めて日夜走り回ってきましたー!走行距離にすると、日本を縦断するくらい・・

アメリカもすっかり春!いつもは色の無い山も、色づいてとってもきれいでした。やっぱり春は嬉しいものですね!
彼女はあるお店であった古着大好きな子、とってもキュート!





こちらの彼女はあるフリーマーケットで!このヘッドドレスは彼女から買わせていただきました。花びらが少し垂れて、揺れて、可愛いんです!もうすぐ
ヘイトに届きますよ!
何度行っても、何着服を見ても、やっぱり沢山のトキメキがあり、驚きがあり、楽しいものです。
買い付けた商品たちは、また皆様のもとに旅立ってゆくわけですが、その間に入ることへの責任と、喜び、なんともいえない気持ちになります。毎回毎回味わう、緊張感、どうか沢山の笑顔が見れますように・・気持ちを込めて、仕入れてまいりました!あぁーー早く見せたい!


そしてカリフォルニアのサンセット


皆様に、素敵な出会いがありますように・・・

2009年4月18日土曜日

毎日のごはん

こんにちは。あやです。

今日は我が家のある日の献立をご紹介します。

びっくりするぐらい、どうってことないメニューなので

どうかびっくりしないで下さい。





チンジャオロースー  おあげと菜っ葉の炊いたん






うどのキンピラ     若竹煮




春雨サラダ

 

ここ最近はもっぱらこんな感じで

どうってことない普通のおかずばっかりです。

外食することも多いので

家で食べるのは野菜中心の家庭料理がほとんど。 

40前のおっちゃんとおばちゃん二人の生活なので

すっかり草食動物のようです。


 


昨年に結婚15周年を迎えたわたしですが

実は家庭の事情で小学3年生の頃から家事いっさいを引き受けていたので

主婦歴はなんと30年近くになるんです。

友達が駄菓子屋で買い喰いしている時に、

わたしは八百屋で大根買ってました。

年季が違うわけです。

手抜き料理が得意になるのもうなずけますでしょ?






いま普段に使っている和食器は

ほとんどが京都に住んでいる頃に買ったものです。

天神さん、弘法さんなどの朝市や骨董屋さんで

気に入るものを少しずつ探しました。




それが皆さん聞いて下さい。

つい先日、水屋の中板が落っこちてきまして

なんと大半の食器が木っ端微塵に砕け散ったんです。


料理を盛った写真の器が
 
ところどころ欠けているのはそのせいです。


上の写真は僅かに助かった幸運な器。

泣けます。

それでもわたしはやっぱり古いものが好きです。