こんにちは。明日香です。
二週間ほど前に、東京国立劇場に舞台を見に行ってきました。
その日は小劇場での演劇。
『黒猫』
お客様でもあるN君が出るということで、楽しみにしていました。
原作はエドガー・アラン・ポーの短編小説ですが、
大分現代風にアレンジされているようで、
全然違うシナリオになっているとのこと。
確かに、デジカメなど、当然のように登場していたし。。
江戸川乱歩の怪奇小説がちょっとだけ好きなので
なんとなく原作も読んでみたくなりました。
舞台は工業地帯の廃団地。
その一部屋に住む主人公の女性、マチコの苦悩から、現代社会の
色んな心の問題を浮かび上がらせているようにも見て取れるストーリーでした。
工場の煙が充満した町、工場内の歪んだ秩序
故郷の煙を気持ちいいとする人、風景に魅せられ長年撮り続ける人…
そんなよどんだ空気が蔓延する閉ざされた社会の片隅でひっそり暮らすマチコ、
猫を幾度も殺してしまったり最終的には人の子供を殺してしまったり
母親は、おろした子供を何人も壁に塗りこんでいたというが
彼女もそれらを壁に塗り込め続ける。。
そして極度の近眼の彼女の目の中にはいつも黒猫の姿があるという。
恐ろしい話。
何が彼女をそうさせてしまったのか
それでも、素直になれないけれどひたむきで不器用な彼女を
怖いとは思えず、むしろかわいらしい存在にすら感じる。
うーーん
最後まで暗かった。
救いようのない物語…
でもどこか滑稽で、後味が悪いわけではないのです。
そんな不思議な印象の舞台でした。
演出が色々凝っていて、プロジェクターが駆使され、
煙突もくもくの工場だらけの風景や、
大きな視力検査機映像の前での演技は迫力もありシュールで好きでした。
工場萌えな方には◎。
そんな非現実から抜け出したのちは、オペラシティにて帰り前に一息。
女三人で寄ったカフェでデザートバイキング。
最近のデザートバイキングにはカレーやパスタなど
しょっぱいものもあるのですね…恐れ入りました。
そして思いがけずオリジナルパフェを作るという夢が叶いました。
チョコスプレーが悪い感じのいちご系ミニパフェ。
この日、オペラシティでは別の展示も見たので
後日ご紹介したいと思います。